ハイブランドバッグとして不動の人気を誇るエルメス。100万円以上の定価をつける2トップのバーキンとケリーは5〜6年待ちも当たり前なのだとか。一つ一つ、職人の手作りで、シリアルナンバーがつくそのバッグはどんな作りなのでしょうか‥。一度は手にしてみたいエルメスの手仕事に迫ってみます。
エルメス(HERMES)とは
エルメスとは、フランスのファッションブランドですが、元々は1837年にティエリー・エルメスがパリに馬具工房を開いたのが起源です。当時のヨーロッパ貴族御用達の店として発展し、バッグ・時計・洋服なども手がけるようになりました。1867年にはパリ万博の馬具部門で銀賞、1878年のパリ万博では金賞を獲得しています。
バーキンとは
バーキン・バッグ(Birkin bag)の名前の由来は、イギリス出身女優で歌手のジェーン・バーキンさんです。1981年に飛行機内でエルメス社長とバーキンさんが出会ったことがきっかけです。偶然隣に座ったバーキンさんのバッグが荷物でいっぱいな様子を見て、理想のバッグの形のアイディアが生まれたそうです。
このバッグは、仕事やプライベートでたくさんの荷物を入れる人が使いやすいように、ポケットをたくさんつけたり、バッグを開けたままで出し入れしても格好良く中身が隠れるようにフラップがついていたりと、実用的なことを第一に作られています。また、荷物をたくさん入れてアクティブに持ち歩く人のために、大変丈夫に作られています。
ケリーとは
女性用フォーマルバッグとして人気を誇るケリー・バッグ(Kelly bag)の名前の由来は、アメリカの女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーさんです。このバッグが登場した1936年当時は「サック・ア・クロア」と呼ばれていました。モナコ公妃がこのバッグを愛用していることから大変人気となり、当時のエルメス社長が、バッグの名を「ケリー」と名付けました。
ケリーの特徴は、スタイリッシュでとてもエレガント。フォーマルシーンでは、最上級のバッグとして愛用されています。サイズ展開もたくさんあり、見た目よりも意外と収納力があるのが長く愛されている理由かもしれません。和服に合わせても上品でしっくりきます。サイズ展開が多いので、持って見て一番に合うサイズを選ぶことができます。
シリアルナンバーとは
エルメスの製品にはシリアルナンバーがついていて、製造年や手がけた職人がわかるようになっています。製造年はアルファベット、職人はナンバーで表されます。アルファベットと数字が刻印されていて、刻印場所は年号によって少しずつ変更されているので本物かどうかの見分けに役立ちます。全ての製品が一人の職人さんの手仕事による一品モノ、世界でただ一つの製品です。
エルメスのこだわりと魅力
エルメスバッグの魅力とは、類稀なるクオリティーです。一番力とお金をかけているのは素材選びです。世界中からエルメスのバッグのためだけに選ばれた上質な皮革から、さらにほんの少量の極上の部分だけを使用します。特に昨今の世界情勢から、希少な動物の皮革を手に入れるのは困難になってきているので全力を尽くしています。
また、上述のように、職人さんが分業することなく一人で一つの製品を責任を持って作り上げていることです。職人にとっては、シリアルナンバーをつけた自分の子供のようなものです。愛情を込めて作られた手仕事にはやはりプロダクト品にはない貫禄や温かみがあります。
1〜2年の修行を経た職人さんは、バーキンやケリーを最初に任されるのだそうです。大変工程が複雑なバーキンやケリーを作り上げることができれば、他のラインのバッグも問題なく作ることが可能です。ケリーの製作は慣れた職人さんであれば20分くらいでできるそうですが、新人の職人さんだと3倍くらいの時間がかかるそうです。何時間かかろうと、一定の品質のバッグができることが最優先で、決して急かしたりすることはないそうです。
一見さんお断り!?
直営店などに足を運んだことがある方はご存知かもしれませんが、エルメスのバッグは、店頭にはほとんど置いてありません。バーキンやケリーは特に店頭で見かけることがありません。それは、日本に入荷される数が限られていて、入荷したという情報が入ればすぐに売れてしまうからなのです。毎日のように入荷を心待ちにし、チェックしている常連さんが多いので店頭に並ぶ間も無く売れていってしまうのです。
電話で問い合わせても、大抵は「本日の入荷はございません」と丁寧に応対されますので、もしかして常連にならないと相手にしてもらえないのかという印象さえ受けることがありますが、エルメスでは、電話予約やお取置きはせず、お客様には平等をモットーに接客をしているとのことですので、こまめにお店を覗くお客さんが手に入れるチャンスを得るという結果になりますね。
一流のプライド
大手グループによるM&Aが進むファッション業界ですが、エルメスは、厳然と独立性を保っています。創業者一族が、エルメスのプライドを保つべく奮闘していることと、世界中にエルメスを支えるパトロン(ファン)がいることがブランドを支えています。経営から製品づくり、接客まで一流であることのプライドを保ち続けています。






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